自分の才能を活かす場。9.11事件。上の子のことを思い出した。
9.11事件
テレビを見ていた。臨時ニュースが入ってきた。現実なのか信じられなかった。
妹のともだちがこのビルで働いていて亡くなった。
そして、当時5歳の年中さんだった上の子と私との会話。その頃、私は単身赴任のおっとに向けて、まめに子供達の様子を自分たちのホームページに更新していた。(ほとんど読んでいなかったらしいけど)
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11月14日 最近、○すけ(上の子の名)「死んだらどうなるか」ばかり口にする、と書きました。今日、そのワケがわかりました。
○「ぼく、しんじゃうの、わかってるの、あたまのなかにコンピューターがはいってるから」
私(すごくドキっとして)「なんで? ○すけはどうやってしぬの?」
○「ミサイルにあたるの、どくがいっぱいはいっているから、あたってしんじゃうの」
私「...」
○「それからひこうきがぶつかってしんじゃうの...テレビでみたの」
...おわかりでしょう、アフガンへの空爆と、同時多発テロのことです。
○「ぼくね、おとなになったら、まちに、かたいかべをつくるんだ、そしたら、あたらないでしょ?」
しばらくして。
私「テレビ、こわかった?」
○「うん」
私「いつ、そのテレビ見たの?」
○「ウルトラマンコスモスのあった日...こどもニュース(NHK総合・週刊こどもニュース・土曜日1810~)でみたの」
ああ、そうか。最近、死んだらどうなるかばかり言っているのは、...それほど○すけには衝撃的な内容だったのかもしれません。
恐い、と言っていたわりにはさらっと話をしていました。ちゃーちゃん(私の母)はそれほど心配しなくても大丈夫じゃないか、って言ってました。でも、...小さい子が「死ぬこと」を考えるなんて、やっぱり、大人としては、-いえ、親としてはショックです。
○すけの中では、テレビの世界のこと。でも、これがホントに、自分のすぐ近くで起こっている-「起こっていた」(今日の段階では、空爆は終わったかも?)子供が世の中にいるわけです。空爆でとても恐い夜を過ごしていた子供たちが。空爆から逃れて難民となって歩いている子供たちが。
そして、飛行機が落ちた姿を見ただろう、NYの子供たちへの影響はどんななんだろう?
...そういろいろなことをいっぺんに思いながら、自然に涙が出てきてしまい、○すけを抱きしめてしまいました。
私「だいじょうぶ、この街はだいじょうぶだからね。おとながまもっているから。そして、○すけが大きくなったら、そういうことがない世の中にすればいいんだよ。
赤い花が1ばんいい、っていうたろうくんがいるの。白い花が1ばんいい、っていうじろうくんがいるの。二人とも町をじぶんのすきな花でいっぱいにしたい、ってお花をうえるの。でも、けんかがおきちゃうの。赤が1ばんのたろうくんは白い花をやめさせようって、ミサイルとばしたり、ひこうきおとしちゃったりするの。それっていいこと?
○「わるいこと」
私「そうだよね。でもね、たろうくんには、赤い花が1ばんだから、それはちっともわるいことだとおもわないの。
たろうくんが白い花がいい、っていったり、じろうくんが赤い花がいい、っていうのは、むずかしいことなんだよ。
だれかが、ぴんくの花もいいよ、っていって、ふたりがそうだね、っていったらけんかはおわるよね?」
○「でも、まだけんかしてたら?」
私「きいろいはなもあるよ、っておしえてあげるの。
こういうの、おしえてあげるような、おとなになってほしいな、○すけは。」
この話(しかも「超」アヤシイ説明)をどこまで5才なりたての○すけがわかったのかわかりません。まだわからなくてもいいことかもしれない。
子供がこんな話をしなくてもいい、する必要などない、世の中に、大人達がしていかなくては、...かっこよすぎるけど、そう思った夜でした。
息子たち
昔はまめに子供たちのことを日記に書いていた。学校にあがってからはイベントの忘備録になったが、子供たちが言ったことが細かく書いてあって、その当時のことがはっきりと蘇ってくる。やはり、文字にして残すというのはいいなあ。
あの頃、今の彼らの姿はまったく想像できなかった。
一浪二留、まだ就職していない上の子。
2回不登校、高卒認定で大学進学、おそらく院に行く下の子。
二人とも、「真面目」で「要領が悪い」。
特に上の子。彼には自分の才能を活かす場があるんだろうか。
勉強が好きで、大学時代、バイトもせずに勉強をした。
内定結果が出るまで、ほかの会社の試験は受けなかった。受けた会社に失礼だから、と。バイト経験がなく、人付き合いができないという理由なんだろうか、内定はもらえなかった。
勉強が好きなだけなのに、いつから大学は就職予備校になったのだろう。
下も真面目すぎて不登校になったとも言える。彼はここに「人を信じすぎた」が加わった。
長所は短所。
短所も長所。
悪い方から見がち。
もっとうまくやればいいのに、と何度か思っても、おっとも私も要領が悪いので、ここは遺伝してしまったのかもしれない。
でも、小狡く生きるより、お母さんは、お父さんも、君たちの生き方が好きだよ。
どこかに、息子たちの「才能」が生きるところはあるのだろうか。
親バカには見える、きらきら光っている才能がほかのひとには見えないし、彼らも見せていない。
見せるのがうまいひともいる。盛るのがうまいひともいる。
いや、才能云々ではなくて、うちの子供達が充実した時間が過ごせればそれでいい。そのためには才能が…
堂々巡り。これが親バカ力。
成人している子供のことをそっと心配している、これも親バカ力。
会いたいなあ。