22日目
22日目。
今日から別の棟に移る。急性期から回復期になったわけだが、先は見えない。
おっとのいない日々に慣れつつある。
夜、眠ろうとしてもぐるぐる考えて寝入るまでに時間がかかる。
着地点が見えない。
転院? 転棟。
ちょっと安心。
先生からの説明にガンガン質問をしてしまいました。
うるさいばばあです。
23日目
23日目。急性期でのリハビリと回復期でのリハビリは違うみたい。
おっとは、なぜそれをするのか、の理屈がわかると納得して取り組むので、私がネットでリハビリの記事をせっせと探す。
二人三脚。
「がんばって」ではなく「がんばろう」。
24日目
24日目。
リハビリスケジュールと面会時間が合わないけど、しょうがない。
おっとに、「私と会えば元気が出るなら、休みを調整して面会する」と連絡したら「会いたいです」(うちはLINEトークは敬語)と返ってきたので、気分がよくなった朝。
おっとが入院してから、からだのことだけ抜粋してまとめたものを息子たちにも読めるようにした。
最初の1週間の様子を聞いていたら、もう、杖なしの生活は無理で、杖ありで歩けるようになるのさえも時間がかかるだろうと思っていた。
3週間強で、ステッキ有りで歩ける距離を聞くと、すごく回復したなあと思う。あとは、彼がどこまでの回復まで望んでリハビリ棟にいるか。
パルちゃんのおかげだよ、ありがとう。
25日目
25日目。
必死に仕事を終わらせて、少しでも長く面会できるよう、早足で駐車場へ。
歩いているところを見る。(ステッキなしも)
2週間前とはえらい違い。
がんばろうね。
会えたことでがんばれると思うよ、お互いに。
1日生きたら、1日「死」に近づいているということ。
おっとの発症はそのことを教えてくれた。
ずっとおっとの体重が3桁だと思っていたんだけど、私との差が10キロをきるくらいまで減量していた。急じゃなく、単身赴任を終えてから、一ヶ月1キロペースで減量。
入院して3キロやせたそうな。食事だな。
26日目
「好き」って言われるのも、承認されてるってことなのかも。
「好き」って言われてれば、SNSとかで承認欲求満たさなくてもいいんだろうか。
誰かが見てる、信じてるのは背中を押すよ。
そんなで、おっとは今日もがんばる。
26日目。
おっとのリハビリ、難しいことをやっていて、発症していない私でも上手くできる気がしない。
27日目
27日目。
ひとり参戦は2回目。次は一緒に行けますように。
おっとの分も応援してくる。
28日目
28日目。
エネルギー補充で、コメダの朝食。
昼はカツが食べたい。
このあと、またお参りに行く。決して縁起餅がメインではない。
29日目
29日目。
もう4週間経ったんだな。
退院の日が見えてきた。退院後のスケジュールがだいぶ固まった。(外来予約、免許、紹介状準備、職場復帰など)まだ、明日のMRIの結果次第だけど、リハビリも見て、かなり回復してきた感じがする。
食事に気をつけなくては〜というので、レシピ本を何冊か購入。
何年か前の今日、遠出したお店で「付き合ってください」と言われて始まったふたりの日々。
これを覚えてるか聞いてみた。
覚えていた。
朝からすごく緊張していた、と。
まじめにお付き合いするつもりだった、と。
あの時は今の生活は想像できなかったけど、これからもよろしく。
先生との面談でこれからはコーラもカルパスも炭酸もやめるように(私が懇願していて根回し)言われたので、きっぱりやめるだろう。
おっとはそういうひと。
やると決めたらやるひと。
だから、ここまでの回復は、知らないところで自主練してるんだろうな。
30日目
30日目。退院日が決まりそうで、嬉しくないわけではないんだけど、食事を考えると上手くできるんだろうかと不安。再発も防止できるかと心配。
でも、やるしかない。
おっとははやく家に帰りたいだろうな。
私も早く会いたいけど、一人の生活に慣れてしまった自分もいるんだよ。
戻ってきたらすぐまた二人のリズムにもどるだろうけれど。
コーラと炭酸を全部捨てた。すっきりした。
31日目
31日目。
リハビリでは歩行と階段の時間が長くなったみたい。がんばる。
がんばってじゃないんだ。
がんばろうでもない。
彼ががんばっている時は私もがんばっている。逆も真なり。
私たちはそんなmedia naranja。
32日目
32日目。
media naranjaじゃん。打ち込みミス。
あと何回洗濯物を持っていけばいいのかな、を考えてもいい時期になってきた。
帰ってきたら、おっとはまず何をしたいんだろうか。
本人にしかわからないこともあるけど、まわりだからわかることもあるの。
会う度に少しずつしっかり歩けるようになってるよ。
まだまだだって本人は言うけどね。
33日目
33日目。家のことでバタバタしていて、おっとまで気がまわらない。
34日目
34日目。
最近はなんでもネットで調べられるんで、おっとに関するいろいろなことはネットから情報を得ていた。少し余裕ができたので、本を購入したら、いろいろな流れがわかって、勉強になった。
ネットと本、うまく使いこなそう。
リハビリはしてもらえているけど、おっとは、どういう理由でこのリハビリをして、どの筋肉がどんな役割しているかをわかってからやりたいタイプ。
本はありがたい。
もっと早くから本を読めばよかったけど、余裕がなかったよ。
35日目
35日目。妹と食事。健子談義。そういう年齢。
36日目
36日目。
半袖の季節になった。
彼がいなくても、時間は流れていく。
退院日が決まった。
37日目
37日目。
雨の日はリハビリで外を歩けない。
傘持って歩く訓練とかはしないのかな。
38日目
38日目。退院日が決まると帰りたくなると。そうだね。
入院して1週間くらいの頃、もういつもの週末はないんだなと思った。
杖なしで歩くこともないだろうと。
それが、階段の上りは大丈夫、下は手すりがあれば大丈夫で杖なしで歩いていると。
食生活は大きく変わるけど、健康のため。
新しい生活がもうすぐ始まる。
39日目
39日目。今日はスケジュールがてんこ盛り。ぼーっとした日々はもうないのかもしれない。
今日やるべきことは全部できた。
傷病手当の医師の意見書もらうところでつまずいた。
人の話に対しては、理解力がない方だとは思っていなかったんだけど、初めての申請はどこに何を出したらいいのか、難しい。
退院していつまで自宅療養になるのか、本人しかわからないし。
40日目
40日目。雨。入院当日も雨だった。
これから、雨が降るたび、救急車が通るたび、あの日を思い出すのだろう。
44日の入院は彼の病気と症状にしたら長いのだろうか、短いのだろうか。
リハビリをがんばったのは事実だろう。
入院3日目くらいは歩行器がないと歩けない、ベッドから車椅子への移動もひとりでできなかったひとが、今ではひとりで階段昇降手すりなし(下りはあった方が安心らしい)で歩けるのだから。
がんばったんだろうな。
週末はおっとが帰ってくるための部屋の片づけ最終チェック。息子たちのたんすを整理しておっとグッズ入れスペースを確保しないと。
私のぐーたら食生活も終わり。
41日目
41日目。
病院で過ごす最後の週末をどう過ごすんだろう。
最後の入院にしたい。ほんとの最後はしょうがない。それは誰でも起こること。
42日目
居間を自分だけで作業部屋で使えるのは今日までなのに(明日は献立の勉強)、なぜ昨日からバッグを作り出すんだ? 典型的に夏休みの宿題を最後の1日でやるタイプ(なんなら終わらない)。そしてテストは一夜漬け。
43日目
43日目。 明日おっとは退院する。 一番がんばったのは本人だけど、私だってがんばった。 自分のことを初めてほめたいと思った。
44日目
44日目。おっとの現在の体重の報告を見て驚いた。私との差が、だんだん縮まっている。ハードなリハビリと食事で5kg減量。
服が、……
帰ってきてくれてありがとう。