病気の記録

ふうぅ

正直、疲れてるな、と思う。

おっとには言えないけど、疲れてる。

週2回病院に行き、週末は家のかたづけやら整理、洗濯、フルタイムで働いて、家のこと。

忘れてるけど、私、還暦ね。

自分で自分をほめるしかないの。

おっとの会社の同僚のひとや妹、いとこ(このあたりしかおっとの事情を知らない)に無理しないで、って言ってもらえて嬉しい。あ、下の子も心配してくれている。

けど、でも、何も変わらないの。

誰もできないの。

病院に行けるひとは私しかいないの。

職場で私の代わりはいるけれど(とはいえ、今の資料を作るのは他の人だと時間がかかるだろうな)、おっとのところに行けるのは、私しかいないの。

励ませるのも、彼に、がんばろうって気持ちを高ぶらせることができるのも、私しかいないの。

病院での血糖値や血圧、食事、リハビリの様子をまとめて後から見やすくする(日記アプリを使って、私がまとめたのを彼が自分のアプリに転記)ようにするのも、私しかいないの。これは趣味の範囲だろうけれど、まとめておくと、後で読み返すことができるから。どのくらい回復したかわかるように。

おっとの回復は思っていたよりも早いみたいで、リハビリ病棟への転院(転棟)も早くしてもらえたらしい。がんばってるもの。

正直、手も足も前みたいに動かないかもしれない、って思った。

でも、前と同じとは言わないまでも、手はほぼ日常生活に支障なく動くようになっているみたい。

また一緒に外食できるね。けど、塩分糖分、油には気をつけるから。

足はまだ。ステッキを使ったらスタスタとまではいかないまでも、私が普通に歩くスピードでは歩けるくらい。ステッキなしだとまだ長い距離は難しいみたい。段があるところはまだ怖いみたい。手すりを使っても恐る恐るだと。バランスがうまくとれないと。

そのためのリハビリ。

「歩ける」ってすごいことなんだ、と思うようになった。普通すぎて気がつかなかった。

いろいろなことに気づけるようになった。

おっとへの思い。

動かないからだのパートも死んでしまった細胞も含めて、全部愛おしい。

リハビリは大変だけど、1日のリハビリ時間も増えるから、死んでしまった細胞をほかの細胞がカバーできるように彼の内部の細胞を励ましてがんばってもらう。

おっとと私が出会ったこと以上の奇跡なんてないんだから、死んだ細胞ではないところが使えるようになる奇跡なんてたいしたことない。

たくさんのひとがおっとと同じ病でリハビリをがんばっている。

「がんばる」って言葉は、がんばってる人にとっては辛いとか言われるから、使わないようにしてきたけど、今使わないでいつ使うの?

がんばれ、おっと。

がんばれ、私。

がんばる。

私はおっとのために。

おっとは私のために。

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